新型コロナ後遺症専門外来
コロナ後遺症専門外来からのお知らせ・TOPICS
当院での後遺症専門外来の診療について
1)はじめに
後遺症の症状としては、疲労感、倦怠感、不眠、頭痛、筋肉痛、関節痛をはじめとして多くの症状があり、まず症状を詳しくお聞きして整理することから始めます。次に採血、胸写、心電図、CT、MRIなどの検査を行い、後遺症以外の重大な病気を見落とさないようにします。その結果どのような後遺症であるのか判断をして、それぞれの後遺症にあった治療を考えます。
2)診察の予約について
(予約専用電話:092-741-2700)
また、クリニックからの紹介も受け付けておりますので、紹介状や検査データをご持参ください。
- コロナ後遺症チェック表(PDF 111.7 KB)
予約時に、コロナ発症日や症状の確認をさせていただきます。
3)担当医
4)後遺症の症状
世界中から報告された症状は200種類位あるといわれています。
1. 頭痛、筋肉痛、関節痛
2. 疲労感、倦怠感
3. 不眠
4. 不安感、気分の落ち込み
5. 思考力低下、記憶力低下(ブレインフォグ)
6. 発熱(微熱)
7. 光過敏、音過敏
8. 咳、痰、胸痛
9. 動悸、息切れ
10. めまい、立ちくらみ
11. 手足のしびれ
12. 下痢、腹痛
13. 嗅覚異常、味覚異常
14. 脱毛
また、後遺症の程度もさまざまで、例えば軽い疲労感がある方から
疲労の程度がひどいために寝たきりになる方もおられます。
5)当院での後遺症診療の特徴
当院では後遺症の中でも、仕事、家事、ストレスできつくなる疲労感、何もせずに自宅でじっとしているのにきつい倦怠感などの「きつさ」に注目しています。通常とは異なり、程度の重い疲労感、倦怠感をきたす病気はさまざまですが、検査で全く異常がなく、経験したことのない疲労が6か月以上続く場合に筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)という病気を疑う必要があります。後遺症の症状はMF/CFSの症状とかなり似ているからです。
6) 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)という病気
ME/CFSという病気は、日本では一部の医療関係者以外にこれまでほとんど知られてない病気でした。症状は何らかのウイルス感染症にかかった後、疲労感、倦怠感、不眠、思考力低下、微熱、関節痛、筋肉痛、あるいはこれらの一部の症状があり(疲労感、倦怠感は必ずある)、その症状が6か月以上続く場合に診断します。ME/CFSの原因としては、6か月以上前に何らかのウイルス感染にかかっていたことが多いのですが、不明なこともあります。現在解っていることは、ME/CFSでは脳に炎症が起こっており、脳の自己免疫疾患(免疫を担当しているリンパ球が自分の体を攻撃する病気)ではないかと言われています。当院でもコロナ感染後にME/CFSを発症した方がおられます。
ただし、現在コロナ後遺症の症状として疲労感や倦怠感があるから必ずME/CFSになるということではありません。
ME/CFSの診療も行っております。もし、コロナ後遺症があり、重度の疲労感や倦怠感が6か月以上続いて場合には、
当院へご相談ください。
7)後遺症の治療
当院では抗アレルギー剤と和温療法(体を温める治療法)を中心に漢方を併用して治療しています。
8)治療実績
受診を希望される方は、電話での予約をお願いいたします。
予約の際には、「4.後遺症の症状」のように、およその症状をお聞きしますので、前もってコロナ後遺症チェック表で
ご確認お願いします。