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新型コロナ後遺症専門外来

当院での後遺症専門外来の診療について

1)はじめに

新型コロナ感染症の後遺症とは、新型コロナ感染症と診断されてから1か月以上(WHOでは2か月以上)何らかの症状が続く場合に診断されます。
後遺症の症状としては、疲労感、倦怠感、不眠、頭痛、筋肉痛、関節痛をはじめとして多くの症状があり、まず症状を詳しくお聞きして整理することから始めます。次に採血、胸写、心電図、CT、MRIなどの検査を行い、後遺症以外の重大な病気を見落とさないようにします。その結果どのような後遺症であるのか判断をして、それぞれの後遺症にあった治療を考えます。

2)診察の予約について

後遺症の外来診察は完全予約制ですので、受診希望の方はお電話をお願いします。
(予約専用電話:092-741-2700)
また、クリニックからの紹介も受け付けておりますので、紹介状か検査データをご持参ください。

3)担当医

三澤 正 (内科)、横田 昌樹(内科)、石川 まち(内科)、鹿田  智揮(内科)

4)後遺症の症状

後遺症の症状はさまざまで下記の症状が比較的多く、いくつかの症状が同時に見られることもあります。 

1. 頭痛、筋肉痛、関節痛
2. 疲労感、倦怠感
3. 不眠
4. 不安感、気分の落ち込み
5. 頭重感、思考力低下、記憶力低下(ブレイン・フォグ)
6. 発熱(微熱)
7. 光過敏、音過敏
8. 咳、痰、胸痛
9. 動悸、息切れ
10. めまい、立ちくらみ
11. 手足のしびれ
12. 下痢、腹痛
13. 嗅覚異常、味覚異常
14. 脱毛

また、後遺症の程度もさまざまで、例えば軽い疲労感がある方から
疲労の程度がひどいために寝たきりになる方もおられます。

5)当院での後遺症診療の特徴

当院では後遺症の中でも、仕事、家事、ストレスできつくなる疲労感、何もせずに自宅でじっとしているのにきつい倦怠感などの「きつさ」に注目しています。通常とは異なり、程度の重い疲労感、倦怠感をきたす病気はさまざまですが、検査で全く異常がなく、経験したことのない疲労が6か月以上続く場合に筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)という病気を疑う必要があります。
後遺症の症状の一部がこの病気の症状とかなり似ているからです。
ME/CFSでみられる症状がある場合には、当院ではME/CFSの治療方法を参考にして治療を行っております。
 

6) 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)という病気

ME/CFSという病気は、日本では一部の医療関係者以外にこれまでほとんど知られてない病気でした。症状は何らかのウイルス感染症にかかった後、疲労感、倦怠感、不眠、思考力低下、微熱、関節痛、筋肉痛、あるいはこれらの一部の症状があり(疲労感、倦怠感は必ずある)、その症状が6か月以上続く場合に診断します。ME/CFSの原因としては、6か月以上前に何らかのウイルス感染にかかっていたことが多いのですが、不明なこともあります。現在解っていることは、ME/CFSでは脳に炎症が起こっており、脳の自己免疫疾患(免疫を担当しているリンパ球が自分の体を攻撃する病気)ではないかと言われています。当院でもコロナ感染後にME/CFSを発症した方がおられます。

ただし、現在コロナ後遺症の症状として疲労感や倦怠感があるから必ずME/CFSになるということではありません。

ME/CFSの診療も行っております。もし、コロナ後遺症があり、重度の疲労感や倦怠感が6か月以上続いて場合には、当院へご相談ください。

7)後遺症の治療

治療はその方の症状に合わせて行います。
漢方や眠剤、抗アレルギー剤を併用し、さらに和温療法(体を温める治療法)の指導も行います。
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診療時間
平 日
午前   9:00~13:00
午後 14:00~17:30
土 曜
午前   9:00~12:30
受付時間
平 日
午前   8:30~12:00
午後 13:30~16:30

※12:00以降の受付は、
14:00からの診療になります。

土 曜
午前   8:30~12:00
休診日
土曜午後、日曜・祝日
※その他:お盆、年末年始

お問い合わせ電話番号

TEL:092-741-3553
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